『新聞記者』栄冠で“左翼祭り”も、歴代で興行収入少なすぎの疑念 (アゴラ 2020 3/9)

東京新聞の望月衣塑子記者の自伝的著書を原案にした映画『新聞記者』が6日、日本アカデミー賞の作品賞、主演男優賞、主演女優賞の
主要3部門を総ナメにしたことで、先週末のネットは波紋が広がった。
安倍政権のアンチや左派系の人たちを中心に「祭り」となる一方で、安倍政権の支持者が多い右派の人たちからは
「なんやねんこの茶番劇は」「これでは“赤”デミー賞」といった反発が巻き起こるという分断となった。

『新聞記者』の受賞に反発を招いているのは、原案の望月氏の日頃の言動や、内閣情報調査室の暗躍が描かれるなど政治的な理由もあるが、
本当に「ヒット」作だったのかという疑念も大きいからだ。

『新聞記者』は配給が大手ではないスターサンズで、興行収入(2019年)という客観的な数字でみると、4.8億円にとどまり、昨年公開された
実写映画の中では、『キングダム』(57.3億円)、『マスカレード・ホテル』(46.4億円)、『翔んで埼玉』(37.6億円)などと比べても桁違いに見劣りする。

また、近年の日本アカデミー賞の作品賞を受賞した作品(興行成績は各前年)と比べても、
『万引き家族』(2019年)45.5億円
『三度目の殺人』(2018年)14.6億円
『シン・ゴジラ』(2017年)82.5億円
『海街diary』(2016年)16.8億円
『永遠の0』(2015年)87.6億円   ・・などとなっている。 

ネット上では「反望月」派の人たちから「誰も見ておらず、興業収支もフィクションに基づいた映画」といった辛辣な声もあるが、『新聞記者』を
観た人はこれらの作品を劇場で観た人は少ない中での「抜擢」だったことには間違いない。(後略)
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ちなみに去年公開の反日731部隊プロパガンダ映画の「スパイの妻」の興収は2.5億円。