日本初のワクチン輸送 舞台裏に迫る (NHK 4/8)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210407/k10012960561000.html

傍から見れば役人の縄張り意識と前例主義と平時の規則にがんじがらめに縛られた挙句、他の主要国と比べて
数周遅れの大遅延を招いた日本のコロナワクチン供給ですが、欧州からのコロナワクチン空輸計画に関していえば、
平時の規則や手順を尽く改変し、航空会社も文字通りの最優先事項で事に当たっていました。

そもそも去年前半の時点ではワクチンの確保どころか、コロナに有効なワクチンの量産すら目途が立っていなかったから、
その時点で輸送計画を立てろと言われても、前提となる物が何一つないのだから担当者も途方に暮れたそうです。

そしてようやくファイザー製のワクチンの調達と確保が進んでも、今度は冷蔵に必須な大量のドライアイスが問題に。

非常に気化しやすく人体にも有害なドライアイスは本来航空機にはごく少量しか積めない危険物であり、平時の規定に
従えば一機あたりに搭載できるワクチンの量は、搭載可能なドライアイスの量に縛られごく少量となります。

これでは只でさえ緊急性の高い空輸計画の根幹部分に関わる為、特例中の特例という事でコロナワクチン輸送に限って
ドライアイス搭載の規定を大幅緩和させました。