韓国、独自戦闘機お披露目 文大統領「自主国防」強調、米国離れへ一歩 (産経 4/15)

「(神話上の)建国4千年の歴史における最大兵器事業」と呼ばれる戦闘機の独自開発が、韓国で進んでいる。
構想20年、総事業費18兆6000億ウォン(約1兆8000億円)を投じる超音速戦闘機「KF21」の試作機披露式典が今月開催され、文在寅大統領は
「自主国防」態勢強化の意義を強調した。 巨額投入の背景には防衛事業をめぐる米国への不満があり、依存脱却の動きを一歩進めた格好だ。

「われわれの手で作った超音速戦闘機を持つことになった。 自主国防の新しい時代が開かれた」。
9日、韓国南部泗川で開かれた式典で、文大統領はKF21の名前に「21世紀の空は自分で守るという意志が込められている」と説明。
「米国離れ」の狙いを強調した。

お披露目された戦闘機は航続距離2900キロで、飛行速度は音速の1・8倍に達する。 今後飛行試験などを経て、2026年の完成を目指す。
量産化開始段階で国産部品の比率を65%以上にすることを目標としており、32年までに120機を実戦配備する計画だ。
(中略)
反発が強い中で開発を強行する背景には、武器の主要供与元である米国に対する不信がある。
朝鮮日報によると、現在稼働中の主力戦闘機が、米国製部品の不足などで飛行を断念するケースは過去5年で1000回を超えたといい、独自機開発は
機体整備での環境改善が期待されるという。 また、担当省庁は量産事業を通じ「11万人の雇用創出効果がある」と経済効果を試算している。

しかし、事業の見通しは不透明だ。
共同出資し、開発費の20%を分担する契約になっていたインドネシアが現時点で6000億ウォン以上の支払いを滞納し、両国間で協議が続く。

さらに、F35などの最新鋭戦闘機が「第5世代」と呼ばれるのに対し、KF21はレーダーで探知されにくいステルス性能などで劣る「4・5世代」に位置づけ
られており、「5、6年後に量産を始めて、海外輸出による費用回収が見込めるのか」(韓国日報)と疑問視する声もある。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e110e8525cf191c158bdee39fe42bc4f5fd5efce

確かにT-50と比べると米国への依存度は下がったものの、採算性と信頼性は全く担保されてないよな。