フォトログ:「心の霧」と闘うスペインのコロナ後遺症患者たち | ロイター
https://jp.reuters.com/article/health-coronavirus-spain-longcovid-idJPKBN2C70H7

>テレサ・ドミンゲスさん(55)はある日、スペイン・マドリード北部コジャード・ビジャルバの
自宅そばで、週に1度の買い出しに出かけていた。しかし、気づいたときにはスーパーの通路を
あてもなくウロウロしており、一体何を探していたのか、まったく思い出せなかった。

>結局、すでにカゴに入れていたものだけを購入し、店をあとにした。

>ドミンゲスさんは、集中できず、日常生活の中でも最も単純な作業をしただけでぐったりと疲れて
しまう現在の状態を「心の霧」と表現する。彼女は2020年3月に新型コロナウイルスに感染して
から1年間、医師らがポストコロナ症候群、もしくは「ロングCOVID」と呼ぶ後遺症に日々
悩まされている。

>ドミンゲスさん同様、後遺症に悩む人の多くは、買い物や掃除など、これまでずっとやってきた
ルーティン作業ができなくなったと語る。一部の人にとっては、映画を観ることすら疲労が強すぎる。

>人類学者のシャリーニ・アリアスさん(23)など取材に応じた複数の女性は、初期の頃は症状を
伝えても医師に適当にあしらわれたり、上司や同僚からは大げさにふるまっていると思われたりした
という。

>「二重に誤解されていると感じた。まるで私が神経質で、さらには暇すぎてひたすら医師との
面談を求める面倒な女のように思われていた」

>ディエズさんは20年以上の経験があるにも関わらず、職場ではまるで新人のような気持ちだと語る。
今までは体が勝手に動いてこなしていた作業も、自分なりに考えたルーティンでなんとか記憶して
いるという。


恐いのー。