ロシア、独自の宇宙ステーション打ち上げへ ISSから脱退
ロイター 4/22(木) 9:09配信

ロシアが、2030年までに新たな宇宙ステーションを打ち上げる構えを見せている。
米国との緊密な協力関係に終止符を打ち、独自の宇宙開発を進める方針という。

ロシアの宇宙開発を担当する「ロスコスモス」のトップ、ドミトリー・ロゴージン氏は、インタファックス通信に対し「計画通り2030年に
軌道に乗せることができれば、大きな突破口となるだろう。 ロシアは世界の有人宇宙開発に新たな一歩を踏み出す意志がある」と述べた。

ロシアは、1998年に国際宇宙ステーション(ISS)を打ち上げて以来、米国ほか16カ国と協力してその運営に当たってきた。
ただ、このところの米ロ関係は、人権問題やサイバー攻撃を巡って冷え込んでいる。

ボリソフ副首相はテレビ番組で、ロシアは2025年にISSの運営から離脱する方針を、関係各国に伝えると明らかにした。

ロゴージン氏によると、新たな宇宙ステーションは軌道の関係で強い放射線にさらされるため、宇宙飛行士は常駐しない見通し。
人工知能(AI)やロボットを活用する。外国の利用も認めるが、あくまで独自開発路線を取るという。

インタファックス通信は匿名の関係筋の話として、ロシアはこの計画に最大60億ドルを投じる方針だと報じた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b802dc569004c51e16d689db6d687ecd25c6639b

仮に2030年代にロシアの新宇宙ステーションが一応形に出来たとしても、ISSやミールはもちろん中国のそれよりもかなり小ぶりになる予感。

西側と違って比較的低コストな大型貨物打ち上げ用ロケットをポンポン上げられないし、そもそも予算自体が限られているだろうから。