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スーダンの水事情 2-1 ダム
http://www.ess-jpn.co.jp/Column/Sudan/2-1.html

2-1-1. ダムの概要
通常多くの途上国におけるダムは厳重な警備の対象であり、常に武装した兵士がダムを監視している。
これはスーダンも例外ではなく、そのような中、政府関係者と現場に出向き、写真を撮影する作業は
大変な緊張を要する。

2-1-5. Meroweダム
次にこの大規模ダムの費用負担について説明する。スーダンは西側先進国の経済制裁を受けていること
から、当然それ以外の援助機関に依存することになる。表2に示すように、ダム建設費用の総額
1200百万ユーロの内、スーダン政府が400百万ユーロ(全体の33%)を負担している。そして、最も注目
れるのが中国の資金である。中国は全体の20%に相当する240百万ユーロを中国輸出入銀行経由で
支援している。中国以外では全てアラブ関連基金となっている。

ダムの費用負担では西側先進国の名前は全く出てきていない。ただし、実際の受注企業に着目すると、
常連の中国国際水利電力公社がダム本体工事を、ダムの施工監理については何とドイツの
コンサルティング会社が、そして発電機とタービンの納入と据付ではフランスの企業が受注している。
このようにヨーロッパの企業が経済制裁等に臆することもなく、スーダンで大型案件を受注していたと
いうことは驚きである。

写真11.スーダンのダム現場に中国の看板は常識
ttp://www.ess-jpn.co.jp/Column/Sudan/2-1/p1-11.jpg