>>449
・都市化の進展(商人や職工など対等な契約関係が必須になる)
・農村支配の違い

この二つが大きいかと。
本邦の場合、江戸期に城下町が発展して商人が活発に動き回って代を重ねることができ
対等な個人同士の契約関係という経験を何世代にもわたって民族として経験することができました。

一方、朝鮮では都市化は進展せず、商人はおりましたが力を持てばすぐに弾圧され、対等な契約関係を結ぶような経験を民族として蓄積することができませんでした。


また本邦の場合い、殆どの農村は、武士は年貢をとりにやってきますが、村内の政治も年貢の収集も殆ど全て村内自治に任されておりました。
そんな状況ですので、農村であっても武士→農民の縦関係ではなく
農民と農民という同じ身分同士で自治し合っていたわけです。
自治とは言っても村方役人は置かれておりましたが、これも同じ百姓身分で、決め方は世襲・輪番・投票のいずれか。
どの方法で選んでいたのかについては全国の江戸期農村研究で大体1:1:1という結果が出ています。

一方、韓国ちゃんですと両班が農村を直接支配していたり、その両班に対抗する地方豪族が力でもって農村を直接支配していたりと、農民同士で自治する日本の様な構造はまったくありませんでした。
なので、農村においても貴族→農民の縦構造社会が貫かれていたわけです。

そんな状況で他者を対等と見做して敬意を払う様な民族的経験を積めるはずも無く、まぁご覧の有様ということでしょう。

中国の場合は都邑に住む不在地主と佃戸との関係ですね。
不在地主同士は対等でお互いに敬意を払い異姓であれば通婚しますが、佃戸に対しては支配関係にあり非常に差別的な態度を取ると。
都市はありますし商人も多いのですが、これも力を持つと官僚になって田畑を得て不在地主になるか、弾圧されて死ぬかの二択。
そもそもの人口も多いので、日本の様に対等な個人間関係を結ぶ経験も全中国人口からしたら相対的に少なくならざる得ない、と…

そんなふうに解釈しております。