ついでに拾い物だがクンタラ関連の証言張ってみるテスト

>▽富野由悠季総監督(TV Bros 2014年8月2日号)
>――つまり、人類にとっての“命を繋ぐ緒”ということなのですね。一方で気になるフレーズとして、「クンタラ」という階級社会を思わせる固有名詞も出てきます。
>富野:階級社会というのは一般の人々が軽視できる存在がある社会ということです。では、この場合の「クンタラ」とはどういう立場の人か……それは、はるか昔に“食料”となった人たちのことです。つまり文明が衰退していく時期に、そういう時代もあったということです。そうした設定は劇中では描きません。でも描かないからこそ「クンタラ」というネーミングにこだわり、違和感がある変な固有名詞を半年以上かけて創り上げたのです。
>ではなぜこんな歴史的な背景を設定したのか。それは、そうした時代背景がなければ、ルイン・リーやノレド・ナグといったキャラクターを生み出せなかったからです。「G-レコ」ではどのキャラクターにも性格や個性として長い歴史の厚みが反映されています。ですから、彼らが持っているアイテムにも、それぞれに意味を持たせてあるのです。
>例えばノレドが持っているおもちゃのパチンコ。一見なんでもないおもちゃに見えますが、彼女は“本能的に自衛する武器”としてパチンコを持っているんです。パチンコはただのアイコンではなく、「クンタラ」としての時代背景や歴史を背負ったアイテムとしての意味合いもあるのです。
>――つまり、歴史の記憶までもがキャラクターに投影されているということでしょうか?
>富野:そうです。

>▽小形尚弘プロデューサー(月刊アニメージュ 2014年10月号)
>――「G-レコ」の世界には、現代の社会情勢や若い人へのメッセージが巧みに盛り込まれている。特に、第1話から出てくる「クンタラ」という用語が気になるところだが……。
>小形:「クンタラ」とは、富野さんの造語ですが、この世界で差別されている人々です。宇宙世紀の後半、戦争でかなり疲弊した状態に陥り、経済的にも支配されて“食肉”になっていた人たちです。ルイン、ノレド、マニィはその末裔です。現代の経済も、貧困層が富裕層の食い物にされている状態だというのを象徴しています。