コラム:ビジョン・ファンドの高リターン支える評価益の危うさ | ロイター
https://jp.reuters.com/article/breakingviews-softbank-fund-idJPKBN2CU07G

>この素晴らしいIRRには、それなりに確固とした裏付けがある。
ビジョン・ファンドは一定の投資で実現益を確保し、投資家に対して出資分の一部を還元した。
だが、IRRで最も大きな比重を占めるのは、この1年で上場したばかりの韓国ネット通販大手・
クーパンや米料理宅配サービスのドアダッシュといった「大当たり銘柄」の評価益だ。
3月末時点のポートフォリオ価値1207億ドルのビジョン・ファンドにおいて、
評価益458億ドルの実に72%がこの2社に由来する。

>基本構造には、「優先株」を持つ外部投資家に毎年元本の7%を固定配当する仕組みや、
SBGの管理手数料と成功報酬の支払いが含まれる。

>この優先株が見かけ上のビジョン・ファンドの投資リターンを膨らませるとともに、
より不安定化させてしまう。20年3月の株価急落でリターンがマイナスになったのもこれが一因だった。

>ビジョン・ファンドは、「泡立っている」と表現される割高化したハイテク株への投資比率が
際立って大きい。ナスダック100指数は過去2年で約80%上昇しており、大幅な反落が起きれば、
ビジョン・ファンドの評価益は煙のように消えてなくなるだろう。


社長の毛根並の収益構造なのだ。