「安心して会場に来てもらうため」市職員300人が先行接種
読売 2021/05/15 06:58

新型コロナウイルスワクチンの高齢者向け接種を巡り、東京都多摩市の集団接種会場で受け付けや案内を担当する市職員約300人が、
市内の高齢者よりも先に接種を済ませていたことがわかった。
市は「会場での感染拡大を防ぎ、安心して会場に来てもらうためだった」と説明している。

市によると、職員らは、医療従事者の接種がほぼ終わった後の今月1〜7日に、市内のクリニックで1回目の接種を受けた。
職員への接種は、変異ウイルスの感染拡大を考慮し、市医師会にも相談して決めた。
国の通知では、自治体が設ける予防接種会場も医療機関に該当し、業務にあたる職員も医療従事者に準ずるとされている。

同市の阿部裕行市長は取材に、「危機管理は最悪の事態に備えるべきだ。
接種会場で無症状の職員が感染を広げるおそれもあり、(職員の)接種を完了させることが必要だと判断した」と話した。
一方、島嶼部の自治体で、首長らが医療従事者用のキャンセル分などを接種していたこともわかった。

神津島村の前田弘村長(66)は取材に、
「急なキャンセル分を誰に打つか人選が容易ではなく、65歳以上の私の接種で住民も安心して接種できると考えた」と説明。
新島村でもキャンセル分を青沼邦和村長(67)が接種しており、同村総務課は「村の医療体制は脆弱で、危機管理上の理由もある」とする。

人口約340人の御蔵島村では、役場が救急搬送業務を担っており、広瀬久雄村長(73)らも医療従事者に準ずるとして、医療従事者の余剰分を接種した。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20210515-OYT1T50077/

市に割り込み接種を要請したスギ薬局会長夫妻のようなケースはまだしも、当日ドタキャン余剰ワクチンを無駄にしない為にも、事前に確保していた
公務員のリザーバー要員にワクチンを転用するのは間違った判断では無いし、公務員やその他の社会サービス要員を後回しにし過ぎて、そこで
クラスターが起きれば確実に行政の混乱とワクチン接種作業の遅延を招くのだから、状況に応じて公務員を優先接種対称に入れるのもアリでしょう。