「ダメだ。遅すぎる」声を荒らげた首相、ファイザーCEOに直談判…[政治の現場]ワクチン<2> (読売 5/25)

「おめでとうございます」
(中略)
菅が祝意を伝えたのは、米有力財団が卓越した経営者に贈る賞を、ブーラが約1か月前に受賞したからだった。
受賞を知った菅は、事前に祝電も送っていた。周到さが功を奏したのか、会話は和やかに滑り出した。

日本政府からの会談の打診に、ブーラ側は当初消極的だった。
だが、菅側が「電話でも」と拘った。菅には注目度が高い初訪米で「リーダーシップを示す」(周辺)思惑もあった。

「引き続きよろしくお願いします」。菅の言葉にブーラは「最大限努力します」と応じた。
日本政府は既に、同社と1億4400万回分(7200万人分)の契約を結んでいたが、この会談で追加の5000万回分の供給が正式に固まった。
(中略)
そこで菅は、駐米大使だった杉山晋輔にファイザーのブーラとの交渉を命じた。
「世界で最も忙しい経営者」(外交筋)と称されるブーラは当初、面識がない杉山の電話に応じなかった。
杉山は、トランプ米政権で厚生長官を務めていた旧知のアレックス・アザールを頼った。
アザールは「製薬会社は連邦政府の言うことなんか聞かないぞ」とクギを刺してきたが、アザールとの電話後、ブーラはようやく杉山の電話に応じた。

杉山は力説した。
「日本はまだ欧米より感染者は少ないかもしれない。 だが、日本の首相は『この後、大変な事になるかもしれない』と大きな危機感を持っている」
 
「本当に日本の首相がそう言っているのか」。 ブーラは何度も念押しした上で、こう言った。 「日本はとても大きな市場だ。努力しよう」 (後略)
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20210524-OYT1T50224/

ムン酋長は4兆円の対米投資を約束しながら韓国軍55万人分のワクチンしか貰えなかった・・と批判されていますが、どの道4兆円自体が口約束
空手形以上の物では無いから、売電も塩対応たったのでしょう。
それはさておき、ファイザーもこれだけ巨大な貸しを日本に作った以上、今後相当な商いができると踏んでいそう。