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天狗党の乱とその鎮圧で灰燼に帰した水戸の廃墟で呆然と立ち尽くす天狗党残党たち


「私たちは何ということをしてしまったのだ。 私にはもう水戸烈公の姿が見えない−」

「戦では勝つものもいれば、負ける者もいるんだ。 負けた者はどうなる。 負けた者は生きる権利はないというのか。
 我々を含む水戸藩の者はそれを誰も考えもしなかった。 俺は悲しい。 それが悔しい」

「攘夷派も、開国派も、日ノ本や帝を思う気持ちに気持ちに変わりはない。 なのに、我々は水戸藩士同士で戦ってしまった。
 我々天狗党がしなければならなかったのは、戦うことじゃない。 愛し合うことだった。 攘夷か、くそでもくらえ!」