【ワクチン接種の遅れ】 日本が旧日本軍 「失敗の本質」繰り返す悪弊の正体
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コロナ禍の対応で迷走する日本。
(中略)

船橋:ところで、官僚制ともかかわる問題かもしれませんが、ワクチン接種では日本の政治のスピード感のなさが露呈しました。
一方、アメリカは、mRNAを危機のさなかに間に合わせて生産、供給しましたし、ものすごいスピードでワクチン接種を実施しています。

1日に400万人以上、接種した日もあるほどです。
1年前、アメリカは惨憺たる状況でしたが、空気が一気に変わっています。
アメリカの技術革新力とロジスティクス力の底力を見せつけられた形です。

戸部:日本はアメリカと戦争しましたが、開戦前の国力を比較すると1対10以上で、とにかく雲泥の差でした。
最近アメリカの研究者に伺った話では、日本の鉄鋼生産量はピッツバーグのそれよりも低かったそうです。

もちろん、国力に大差があることは軍部も知っていました。
しかし、軍部は国力が戦力に転換するまでには時間がかかると考えていました。
確かに、鉄鋼はあっても艦船や航空機や武器を生産するには時間がかかります。
その間に負けない体制を構築し、我慢の戦いを続けていれば、相手が戦意を消失するだろうというのが、開戦時の日本のプランだったのです。

ところが、アメリカが国力を戦力に転換するスピードは物凄く早かったのです。
むしろ、日本のほうが遅いくらいでした。

船橋:それが今も続いているということですかね。
日本の技術革新は、単発、単線、モノ、短期であって、エコ・システム、プラットフォーム、コト(概念)、長期へのウイングが広がらない。だから持続しません。
しかも、地経学の時代に入り、経済相互依存が武器化し、今回も、ワクチン・ナショナリズムが至る所で噴出しています。

日本はまさにかつてズビグネフ・ブレジンスキーが形容した『ひ弱な花 日本』になりつつある。

https://toyokeizai.net/articles/-/431672