>>573
571です
自分としては、「六六艦隊と工廠の問題は、史実通り」となるのはかなり厳しいと思いますね
権益争い程度の事なら、六六艦隊ほどの大規模な艦隊計画は成立しないかと。
六六艦隊計画は遼東半島にまで進出し朝鮮半島にも権益を主張するほど強く南下政策を打ち出したロシアあっての話。
当時の日本から見れば、日本存立にかかる重大危機に対抗するためだから、成立したものです。
何せ10か年2億円規模の六六艦隊計画が成立した1896年の国家歳入は約1億円、
文字通り国家の命運をかけるだけの大プロジェクト、存立危機クラスでなけれは成立しないのでしょう。
更に維持費も莫大なので、日清戦争における賠償金が多少増えたから片付くものでもありません。

また、日露戦争の影響は国家運営上デメリットばかりではありません。
先ほどの通り1896年の国家歳入は約1億円ですが、日露戦争終結後には5億円にまで膨れ上がっています。
これは通貨変動もありますが、上記の日本存立にかかる危機に対応するため、そして日露戦争の戦費を確保する為の
地租、所得税などの税率を上げたり相続税などの税新設や公債の大発行など、大規模な財政改革の結果です。
しかし戦争と言う明らかな名目があっての租税とは言え国民には非常に重い負担なのは変わらず
後に講和反対国民大会(日比谷焼き討ち事件)などに代表される大規模な国民暴動につながりました。
これが日露戦争と言う名目も無しに施行されたらどうなるでしょうか?艦隊維持以前に政府転覆の危機です。
更には一応落ち着いたこの半島情勢で、米英は日本の過剰な艦隊増強を支持するのでしょうか?
自分はそんな事しないし、この状況で六六艦隊整備を始める日本の方を脅威に感じると思います。

…と、ここまで色々意見をさせていただきましたが、少なくとも背景設定についてはこれで最後としておきます。
どちらの意見が正しいか、を競うのは話題の発端からして本義ではありませんしね。
面白い設定を聞かせていただき、ありがとうございました。