>現実に大国同士の衝突が起きれば必ず初手で来るであろうサイバー戦や電子戦が創作物、特に仮想戦記だとほぼ抜け落ちてるんだよね。

それはだな、軍隊自体が通信ができない、通信がアテにならない状況においても作戦行動を継続する能力を求められていて、ことサイバー攻撃というのは相手のネットワークに繋がっていないと手が出せず、軍用回線ってのは基本的に閉域網なわけ。
電子戦仕掛けられようがECCMだEPだと対抗手段があるのに「なんかよくわからんけどサイバー攻撃はすごいから食らったらお前の負けな」とか宣言されてもギャグでしかない。

>ハイブリッド戦争とは逆を行く古典的展開ばかり

そもそも、がっつり確実を至上とする軍事行動と、どう転ぶのかわからんサイバー攻撃という水と油を混ぜて「絶対シナジー効果があるはずなんだ」って言い張る方がおかしい。

>現実のロシアウクライナでも開戦前後にあれだけの規模のサイバー攻撃が数ヶ月に渡って続いて軍民共に莫大な影響が出たのを考えると、昨今の作品への違和感が本当にすごい。

「サイバー攻撃と物理攻撃を組み合わせている」という字面だけ見て「ロシアすごい」って言っても、そもそもロシアがやったアレが何を目的にどんな成果を挙げたのか、それは妥当な手段だったのかというと、NTTの専門家でさえ物理的攻撃とサイバー攻撃との連携に筋道立てた説明ができず、あやふやな予想を立てていたくらいで「どうしてこうなったのかはわかるが、何がしたかったのかはわからない」の典型になってる。

軍隊がサイバー攻撃やるとして、戦車でも戦闘機でもミサイルでも市井でパンピーが入手不可能な装備で行われる物理攻撃とは異なり、道具もインフラもパンピーと同じものを使うしかない。もちろん、国家権力使って予算や人員、法的制限がゆるいというのはあるにせよ、世の中、攻撃して得する人間と攻撃されて迷惑する人間では、圧倒的に迷惑を受ける人間のほうが多いのだから、攻撃手段への対策は必ず成される。実際、クラッカーの攻撃が成功する、効果を挙げるというのは、対策がなされるまでの時間限定でしかない。

>Gadgetや4chで散々指摘されてるけど

日本が仕掛けたサイバー攻撃()への解決策が「株式市場を巻き戻しましょう」だったのはクランシーの日米開戦なわけだが。