あと、通常爆弾と徹甲爆弾を区別せずにこの話しても仕方ない

WW2で艦船攻撃に汎用されたのは通常爆弾で、要するに薄い弾殻に炸薬がめいっぱい詰まった榴弾
弾頭に信管があって、弾着と同時に炸裂するから、装甲は貫通など最初から目的としていない
敵艦の上構や兵員、対空砲火を潰すもの

徹甲爆弾は装甲貫徹が目的だから、炸薬量を犠牲にして弾殻を厚くし、弾底の遅延信管で装甲貫徹後に炸裂する

撃速は貫通力の大きな要素で、高高度から投下すれば音速越えの撃速を発揮できるものの、低高度だと落下距離が足りずに低撃速=低貫通力となる

もっと大きな要素としては、命中時の衝撃は装甲にも爆弾にも及ぶので、弱い方が負ける
炸薬を入れた空洞体である爆弾の自壊問題があるので、徹甲爆弾はなかなか実用化できない

それを急造したのが真珠湾
魚雷を当てられない内側列の戦艦を沈めるために40センチ砲弾改造の99式80番5号爆弾を開発したが、戦果は現実通り
それ以後、徹甲爆弾を日本海軍は使わなかったし、
他国で使われたのは上述のとおりフリッツXとかトールボーイという重量弾