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ワクチン「打たぬ選択ない」免疫学の第一人者、慎重姿勢を一転 データで安全確信
2021/06/26 08:44

 新型コロナウイルスのワクチン接種を話し合う昨秋の衆院厚生労働委員会に参考人として出た直後、「当面は打たない」と公言していた免疫学の第一人者、
宮坂昌之・大阪大学名誉教授(73)が、認識を一転させ、このほど2回目の接種を終えた。
大阪の大規模接種会場で予診にも協力している。
接種が本格化した今でも安全性に不安を抱く人は少なくないが、宮坂氏は「打たないチョイス(選択)はない」と言い切る。(霍見真一郎)


■集団免疫

 自然感染が進むことで集団免疫ができるのではないかという議論については「できない可能性が高い」と話す。
「感染症には持続的な免疫を付与するものと、そうでないものがあり、新型コロナは免疫効果が4カ月ほどで半減するインフルエンザに性質が似ている」

 一方、今回のワクチンは、自然感染とはまったく異なり、持続性のある免疫を与えてくれるという。
mRNAワクチンが効果的な強い免疫反応を起こす理由を、宮坂氏は三つ挙げる。

 一つ目は、人工的な修飾を加えたために壊れにくくなり、抗体ができやすくなったこと。
二つ目は、炎症反応を起こす作用が強い2本鎖RNAを除去しているため、過剰な副反応が回避できたこと。
三つ目は、脂の膜で包んだ小さい粒子にしたため、「免疫の砦」ともいうべき所属リンパ節に効率的に運ばれること。
宮坂氏自身が2回目の接種後、脇の下が腫れたというのも、所属リンパ節が強く反応している証しだという。

https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202106/sp/0014447762.shtml