>>682
インド映画に踊りが多いのは、伝統的なインドの演劇(舞踊)の様式を踏襲した構成になっているからだそうで。
映画産業勃興期にまず最初に伝統的な演目を題材に映画化した事で、それによって映画のスタイルも確立していったと。

で、インドの美術理論ではナヴァ・ラサと呼ばれる人間の9つの基本的感情というものがあって、
それは恋愛、笑い、怒り、悲しみ、嫌悪、恐怖、勇気、驚き、平安に分類され、それらを全て物語に盛り込んで踊りで
表現するのがあちらさんの芸術の一つでもある、という事らしい。

なので日本人には一見突飛に見えるが、実は思想的背景に裏打ちされたかなり奥深い代物だったりもする。