XF5 で採用されてる技術の特許出願

ジェットエンジン用可変排気ノズル
https://astamuse.com/ja/published/JP/No/2021055597

出願人 株式会社IHI
公開日 2021年4月8日 (4ヶ月経過)
公開番号 2021-055597

特に戦闘機のような超音速で飛行する航空機に搭載されるジェットエンジン(通常は、アフターバーナ付きのターボジェットエンジン又は低バイパス比ターボファンエンジン)は、飛行速度に応じて形状を変更することができる排気ノズル、即ち可変排気ノズルを備えている。

航空機が亜音速で飛行する場合、発散部の出口部の断面積は小さくされ、可変排気ノズル全体としてはコンバージェントノズルとして作動する。一方、航空機が超音速で飛行する場合、発散部の出口部の断面積は大きくされ、可変排気ノズル全体としてはコンバージェント・ダイバージェントノズル(ラバールノズル)として作動する。それにより、超音速の排気流を得ることができる。

推力を偏向させるように構成された可変排気ノズル、即ち推力偏向ノズルが開発されている

このような推力偏向ノズルにおいて、ダイバージェントフラップがジェットエンジンの中心軸に対して非対称な配列となるように変位した場合、隣り合う2つのマスターフラップの間の間隙の形状は、周方向に一様ではなく不均一なものとなる。
また、推力の偏向方向は全周に亘って(即ち、方位角0〜360°の範囲で)変化し、偏向角度も1つの方位角に対して所定の範囲内で変化する。そのため、隣り合う2つのマスターフラップの間の間隙の形状は、ジェットエンジンの作動中、複雑に変動することとなる。
そのため、推力偏向ノズルにおいては、マスターフラップに追随しつつ、上述したように複雑に変動する間隙を確実にシールすることができるシールフラップが求められる。