アホちゃうか



戦車や戦闘機をリアルに再現し実際に乗り込んで戦闘を繰り広げるシミュレーション対戦ゲーム「War Thunder」で、ゲーム内に登場する戦車「チャレンジャー2」の挙動に不満があるというプレイヤーが本物の機密書類をネット上に公開したことが判明しました。

War Thunderは、ロシアで設立され、記事作成時点ではキプロスを拠点とするゲームスタジオのGaijin Entertainmentによって開発されたマルチプレイヤーオンラインゲームです。War Thunderで搭乗できる戦車や戦闘機には実在するモデルが使われているほか、弾道計算や加速など、車両に関するデータは極力現実に即するように設計されているのが特徴で、世界中で人気があります。

また、「シミュレーターバトルモード」というゲームモードでは、敵味方のマーカーが表示されなかったり、味方への誤射が可能だったり、エンジンの挙動や操作性がより現実に近かったりと、「よりリアルであること」が追求されるため、難度が非常に高くなります。

そんなWar Thunderで、「イギリスの主力戦車であるチャレンジャー2の挙動が正しくモデリングされていない」と不満を述べたプレイヤーは、Gaijin Entertainmentに問題を修正してもらうべく、公式フォーラムにチャレンジャー2のAESP(Army Equipment Support Publication、陸軍装備サポート資料)の写真を投稿しました。

このプレイヤーは「戦車や装甲戦闘車両に搭乗経験があり、チャレンジャー2の車長を務め、装甲戦闘車両の搭乗や砲術のインストラクターで元機甲試験開発部隊の元メンバー」というとんでもないレベルの経歴を自称。プレイヤーが投稿したAESPのキャプチャー画像は多くの部分が真っ黒に塗りつぶされていて「UK RESTRICTED(イギリス 閲覧制限)」というラベルが書かれていましたが、その上から二重の取り消し線が引かれ、「UNCLASSIFIED(機密ではない)」というスタンプが押されていたとのこと。

Gaijin Entertainmaintがイギリス国防省に確認したところ、アップロードされたAESPは本物であったことが判明。しかも、アップロードされたものは機密ではないと処理されたようになっていましたが、実際は記事作成時点でも機密だったことが判明。画像は公式フォーラムからすぐに削除され、該当のスレッドも凍結されました。