http://japanese.china.org.cn/life/2021-07/25/content_77639459.htm
中国が選んだ不活化ワクチンという技術ロードマップは間違いではないかと疑われたことがある。
不活化ワクチンはウイルスを大量に培養する必要があり、スムーズに生産量を拡大できず、新型コロナ
ウイルスの感染拡大への対応が難しいからだ。

ところが中国人はこの不可能を可能に変えた。竣工し稼働開始したばかりの世界最大の新型コロナウイルス
不活化ワクチン生産ラインの生産能力は、年間30億回分にのぼる。

北京市大興区で、3600平方メートルの土地に激変が生じた。
わずか数十日で325本の杭が打ち込まれ、4階建ての建物が完成した。周辺の警備設備は関係者以外の
接近を探知すると、直ちに離れるよう警告を出す。

ここは国薬集団の新型コロナウイルス不活化ワクチンを生産する3期ラインだ。これは現在、世界で生産能力が
最大の新型コロナウイルス生産ラインであり、世界最大のバイオセーフティーレベル人用ワクチン
生産ラインでもある。

中国企業がワクチン生産能力の建設を急ぐなか、国務院新聞弁公室は16日、
中国の新型コロナウイルスワクチンの生産能力が年間50億回分に達したと発表した。

国薬集団中国生物の楊暁明会長によると、同社3期ラインの新型コロナウイルスワクチンの生産能力年間30億回分にのぼる。

このセーフティレベルが高く、生産規模が大きいラインは、1年以上前であれば人類の歴史に
登場していなかった。

メディアは半年以上前、中国疾病予防管理センターの主任である高福院士に対して、
「西側はなぜ新型コロナウイルスの不活化ワクチンを作らないのか」と質問した。
高氏は客観的に「不活化ワクチンを生産する企業は、バイオセーフティーレベル3の基準を満たさなければならない。
中国は実験用のP3実験室をワクチン生産が可能な環境に変え、その中で多くのバイオセーフティー問題を解消した。
西側はそうしなかったため、不活化ワクチンというロードマップを選ばなかった」と回答した。
(りゃく)