EVの行く手に待ち受ける試練(前編)
2021年07月12日 07時00分
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2107/12/news016_4.html
(抜粋)
 まあどう少なく見てもトータルの増産量は1000GWhを越えるだろうし、多ければ1500GWhとかに達するかもしれない。
問題は現状の200GWhですら、原材料が足りないといっている中で、バッテリー生産工場だけそれだけ拡大してしまっても、
常識的には稼働できない。例えるなら、「ご飯の量が足りないので、炊飯器を大量に導入しました。お米の調達はまだです」。
という話である。
(中略)
 「バッテリー価格は下がっているのでBEVは安くなり、内燃機関のクルマを購入する経済合理性は無くなる」。
EV支持派の人は長らくそんなことばかり言い張ってきた。しかし彼らの論拠は、変化の傾きの延長線を描くだけ。
要するに微分だけで見ている。「5年で20%下がった」からこの先もずっと20%ずつ下がっていくなんて考え方はおかしい。
「ゼノンのアキレスと亀」を引き合いに出すまでもなく、等比級数は現実の世界では有限で考えなければならない。
バッテリーが部材原価より安くなることは論理的にあり得ないのだから、閾値(いきち)が設定されるべきである。
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ど真ん中のストレートである。
ありふれた安価な部材で高性能なバッテリーが開発されない限り、この問題は常につきまとう。