【偶然だぞ】脂肪を汗にして体から排出する新たな減量法が糖尿病の治療薬の研究で偶然見つかる [朝一から閉店までφ★]
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「まったく予想外の発見でしたが、エネルギーが豊富な皮脂として皮膚からカロリーを分泌することで、減量できることを証明しました」と、アメリカ、ペンシルベニア大学の上林拓博士は語る。

 上林博士らは、脂肪たっぷりの食事で太らせたマウスに「TSLP」を注射していた。
TSLPは抗原提示細胞を介したT細胞の成熟に重要な役割を担うサイトカインの一種だ。

 「サイトカイン」は免疫細胞から分泌されるタンパク質のことで、TSLPは、エネルギーの代謝を調整しているとされる免疫細胞の仲間を活性化させる。

 その狙いは、マウスの「インスリン抵抗性」を下げることだった。
糖尿病とはインスリンがきちんと働かず、血液の中のブドウ糖が増えてしまう病気だ。
だからインスリン抵抗性を下げることができれば、症状を緩和することができる。

☆脂肪が落ち、劇的にやせたマウス

 ところが予想外なことが起きた。マウスの体重がみるみる落ちていったのだ。
45グラムまで太らせたはずのマウスは、28日で健康的な体重である25グラムにまでやせてしまった。

 もっとも驚きだったのは、内臓脂肪が落ちたことだという
。お腹の内臓周りにたくわえられるこの脂肪は、増えすぎると糖尿病・心疾患・脳卒中のリスクを高めるため、現代社会ではあまり歓迎されないものだ。


 ほかにも血糖値や空腹時インスリン値が改善し、さらには脂肪肝疾患のリスクまで低下していた。
 あまりにも劇的なダイエット効果だったために、病気や食欲が減退している可能性も疑われたという。
 しかし不思議なことに、マウスは逆にいつもより2、3割多くエサを食べ、しかも運動量も変化していなかった。
 尿や糞を検査しても、そこから脂肪が排出されているような形跡は見当たらない。それなのに一体何がおきたというのだろう?

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