アフガンも全土がタリバンの手に落ちた訳ではなく、まだ国土の一角をマスード二世とその手勢らが保持しているけど、
このままタリバンの攻勢を凌ぎつつ、逆に米軍の航空支援などで押し返す事に成功したりすれば、西側諸国なども
首都カブールを抑えたタリバンではなく、マスード二世率いる新北部同盟軍を暫定的なアフガン正統政府と扱うかも。

それにカブールを含むアフガンの国土の大半を制圧したタリバン軍にしても、今は国際社会の手前処刑や略奪や
女性弾圧を手控えていますが、所詮山賊同然の連中の寄り合い所帯に過ぎないタリバンの兵隊どもが行儀よく
出来るはずもなく、ボロを出しその蛮行で国内外の反発を買うのは時間の問題でしょう。

それに交易もほぼ途絶し、コロナの蔓延で社会システムやインフラにも新大な影響が出ているのだから、タリバンが
心を入れ替えて真面目な統治をしても民衆の不満は否応なく高まる状況なのに、タリバンの山猿どもが暴行略奪や
娯楽文化の抹殺及び過酷なイスラム法の強制・・ 
といった90年代後半のタリバン政権と同様の過ちを繰り返せば、民衆や部族の支持を失うのは確実です。

もっともタリバンがボロを出す前に新北部同盟がタリバンの大攻勢で殲滅されたら、西側諸国らも渋々タリバンを
アフガンの新政権として承認する流れになるかも知れません。