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教養の極みである朝廷の文書博士・菅原長成が起草した蒙古の国書に対する返書
「事情を案ずるに、蒙古の号は今まで聞いたことがない。
そもそも貴国はかつて我が国と人物の往来は無かった。
本朝は貴国に対して、何ら好悪の情は無い。ところが由緒を顧みずに、我が国に凶器を用いようとしている。
聖人や仏教の教えでは救済を常とし、殺生を悪業とする。貴国はどうして帝徳仁義の境地と国書で称していながら、かえって民衆を殺傷する源を開こうというのか。
およそ天照皇太神の天統を耀かしてより、今日の日本皇帝の日嗣を受けるに至る。ゆえに皇帝の国土を昔から神国と号すのである。
知をもって競えるものでなく、力をもって争うことも出来ぬ唯一無二の存在である。よく考えよ」