アフガニスタンの最後の王、ザーヒル・シャー(在位 1933-1973)
はなかなかの傑物だった。

最初の難問は、1939年空の第2次世界大戦、
イギリスとソ連から枢軸国からの国外退去を要求されたが、
これに対して枢軸国のみならず交戦中のすべての国の外交官以外の民間人に国外退去を命じた。

次は1947年のパキスタン独立以降のゴタゴタ。
パキスタン内部での紛争もあったんだがそれが一通り片付いた後、
パキスタンがバルチスタンのみならずアフガニスタンも併合しようとしたため、
国王ザーヒル・シャーは逆にパキスタン領(連邦直轄部族地域、ワズィーリスターン)内のパシュトゥーン人を支援して「パシュトゥーニスタン独立運動」を起こし
牽制した。

1953年から従兄弟のムハンマド・ダーウードが首相となったが、急進的な改革は世論の反発を受けたため、1963年3月に彼を退陣させた。


ザーヒル・シャーは、1960年代には立憲君主制を導入して民主化路線を推進し、日本やイギリス、ソ連などからの資本の導入や輸入品の導入を推進した。

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この路線を継続していればよかったんだろうけど、旧バーラクザイ王族のムハンマド・ダーウードがクーデターを起こし王政を廃止、
アフガニスタン共和国設立。
それ以降の混乱や戦乱はご存知の通り。