>>587
>発電機を主機につけるのは難しくないから、
>やるんじゃないの?

いや。割と難しい。
民間船舶なら例はそれなりにあるが……

艦艇の、というか発電機には定められた回転数を継続することが求められる。
交流発電機の周波数は回転数で定まるからな。
定常の周波数が50Hzとかなってるのに、その時次第で40Hzとか70Hzになったら機械が壊れる。

一方で軍用艦艇は速力変動が大きく、低速域は可変ピッチプロペラのピッチ角で制御する場合が多いが、
特に高速域は軸回転数の上下で速力を変更する。
世艦によるとはつゆき型で14kt以上は主軸の回転数が変更される。

だから主軸の回転を抽出して発電機を駆動する場合、
機関が一定の回転数のときだけしか使えないものにするか、
電気推進装置を逆に運用する形で、発生した電力を艦艇の電源系統に適切な周波数と電圧にインバータなどで随時可変してやる必要がある。

とまあ、言うは易く行うは難しというやつだな。
民間船だと軸発電機使用中に速力変えたことを原因とするブラックアウトの事故も発生してたりするし。
イタリアのPPAなど軍用艦艇でも例はないわけじゃないんだが、
少なくとも現在のFFMにそんな機能はないと見ていい。