とにかくヒノテ中将は
「空軍が現在使用しているテクノロジーだけを使用したウォーゲームでは好ましい結果は得られておらず、
もはや主要な技術分野で米国と中国の間に大きな差はなく幾つかの分野では中国の方が先行しており、
これは明日の問題はなく今日の問題だ」と強調しており、
米空軍が如何に中国空軍に危機感を抱いているのかをよく示している。

因みに今回登場したウォーゲームの下りは過去に記事で取り上げた台湾を舞台に設定したウォーゲームのことを指している可能性が高い。

米空軍は中国の台湾侵攻を想定したウォーゲームを毎年行い米国が中国に敗れるという結果を積み重ねてきたが、
2020年の秋に実施されたウォーゲームの開戦時期は2030年代半ば=つまりNGADやB-21といった将来獲得予定の戦力を投入して初めて中国軍の撃退に成功したため
「空軍は今直ぐ部隊の近代化を始めてハイエンドの戦闘に耐えられない装備を破棄しないと
敗北は避けられないという現実に直面することになる」と言っているのだろう。