“破滅的な衝突”を避けるためには……

「昨今のバラマキ的な政策論議は、実現可能性、有効性、弊害といった観点から、
かなり深刻な問題をはらんだものが多くなっています。

それでも財務省はこれまで声を張り上げて理解を得る努力を十分にして来たとは言えません。
そのことが一連のバラマキ合戦を助長している面もあるのではないかと思います。

先ほどのタイタニック号の喩えでいえば、…
日本が氷山に向かって突進していることだけは確かなのです。
この破滅的な衝突を避けるには、『不都合な真実』もきちんと直視し、先送りすることなく、
最も賢明なやり方で対処していかねばなりません。
そうしなければ、将来必ず、財政が破綻するか、大きな負担が国民にのしかかってきます」