前スレ>>994

いやそんなぐらいなら概算の意味自体がない
そもそも上昇時間ってのは連続上昇力を見るものだから最大馬力を見るにはちょっと不適切なんだよ。

例えば過去レスで探すのが面倒だが、四式戦の上昇力は回転数を2600RPMで計測してる。
6000mまでならそこまで連続して登れるまで油温過熱を抑えながらやってるんだよ
低速高仰角の上昇で冷却の不足状態を連続するのが一番熱負荷になる。だからプレッシャークーリングで低速高仰角の上昇時にも冷却得られたフォッケの設計が米英でも参考にされたりするわけ

つまり馬力だけじゃなくて冷却の問題が大きいというのが一つ低下率だけで見てるのに対する重大な問題

当然、上昇に時間がかかる機体は早く上昇したいのに長時間の上昇を継続しなきゃいけないから余計に出力を加減する必要がある
あるいは抵抗を大幅に増加させるカウルフラップを全開にしないといけなくもなる

エンジン馬力でみたいのは1メートル区切りで測ってどこまで上昇かけられるか、だろう
堀越さんはその辺の説明をせず漠然と上昇時間と言ってしまった。そもそも表現に問題がある彼は。

なのでそこを基準にしない限り意味はないと思うし
同じエンジンでの重い機体と軽い機体は単なる重量比以上に上昇時間に不利なのが分かると思う。上昇率よりも極端に数字が離れる事も多い。
具体的にはF6Fとか有名だな
だから俺は、3.8トン計測の紫電改と4.4トンのA7M1の上昇力差は何もおかしくないと思うし、むしろF6Fなんかと比べて違和感無い数字だと思う。