量子水素核融合 続き

クリーンプラネットは、2012年に設立したベンチャー企業で、
2015年に東北大学と共同で設立した同大学電子光理学研究センター内
「凝縮系核反応研究部門」と川崎市にある実験室を拠点に、
量子水素エネルギーの実用化に取り組んでいる。
東北大では三菱重工業在籍中に同分野で成果を上げた岩村康弘特任教授を中心に
基礎研究を担い、川崎市の実験室では、実用化に向けた開発を続けている。
発熱現象の再現性はすでに100%を確保しており、研究課題は定量的な再現性に移っている。
こうした研究成果に着目し、2019年1月には三菱地所が、同年5月には三浦工業が
クリーンプラネットに出資した。その後も、順調に実用化に向けて研究が進んできたため、
今回、三浦工業と産業用ボイラーへの応用に関して共同開発を本格化させることになった。
2022年にはプロトタイプを製作し、2023年には製品化する予定という。
クリーンプラネットの研究成果で注目すべきは、相対的にコストの安いニッケルと銅、
軽水素を主体とした反応系での発熱で100%の再現性を確保している点だ。
具体的には、14nm(ナノメートル)のニッケルと2nmの銅を多段に積層したチップ(発熱素子)を
真空状態に置き、軽水素を封入して加熱すると投入エネルギーを超える熱が
長期間にわたって放出される。この発熱量は化学反応では説明できない。

-------------
パラジウムではなくて、銅とニッケル
重水やトリチウムではなくて、ただの水素
で再現性100%!まあそうじゃないと三菱地所は出資しないだろうな