愛知県知多半島のエキノコックスは中間宿主となる鼠が極端に少ないために爆発的に広まることはないという
https://togetter.com/li/1790342

旭川医大寄生虫学講座 @parasitology_as
愛知のエキノコックスを煽っている方がおられます。煽ることが必要かもしれませんが、寄生虫と宿主動物をちゃんと調べてからやってください。
まともな方は2ヶ月ほど前の騒動の際に我々とオンラインで協議して、県に解決策についての提言書を出しています。もちろん、野犬の管理についてです(N)。

旭川医大寄生虫学講座 @parasitology_as
エキノコックス(多包条虫)が地域に定着して分布を広げるためには、宿主動物の生息密度がとても重要です。
この寄生虫はキツネとイヌを終宿主、ハタネズミ亜科の野ネズミを中間宿主として利用します。ネズミなら何でもよいわけではありません(N)。

旭川医大寄生虫学講座 @parasitology_as
知多半島のエキノコックスの中間宿主はおそらくハタネズミかスミスネズミで、どちらも準絶滅危惧種(NT)に指定されており、寄生虫が定着したといっても
ギリギリで感染環が維持されていると思われます。キツネの個体群など微々たるもので、野犬の駆除だけで清浄化が可能でしょう(N)。

旭川医大寄生虫学講座 @parasitology_as
北海道では都市部の残存緑地にもエゾヤチネズミが高密度に生息しており、野良犬のような都市ギツネとの間でエキノコックスの感染環が効率よくまわっています。
清浄化は不可能で、都市ギツネの生息密度を低レベルに維持して、ヒトの感染リスクを相対的に下げる以外に方策はありません(N)。


◆ごあんしん◆