無田口がチュラチャンプールに突然姿を現わした時のことである。一将校が痛憤した。「こんな軍司令官に指揮されていては、いくさに勝てない。いっそ牟田口を殺して、自分も自決する。」将校は、手榴弾を持って、牟田口の幕舎に飛び込もうとした