大隈的には「これを機に琉球手に入れて植民地として台湾をゲットだぜ!」というアゲアゲプランを構想しており、
兵士使う?土民ごときに兵士とか勿体無ぇだろ薩摩のイモ共ぶつけんだよ!と不平士族のガス抜きという名目で西郷従道を抱き込んで着々と準備を進めていたのだが、
ここで明治政府が出兵にあたって清国への事前通達も列強諸国への根回しも一切行っていなかったというドデカいミスが発覚。
これに対し「相手の許諾も得ずにいきなり領内に軍隊送り込むとかお前等何やってんの?これが原因で戦争起きても明らかに悪いのお前等だから俺達肩持たないよ?」とアメリカとイギリスが待ったをかけ、
大阪で江藤新平を江 藤新平にして意気揚々と帰ってきた大久保がマジビビりして長崎の西郷に出兵中止の連絡をしたのだが、西郷従道それを無視して出兵の準備を続ける。
一緒にいるはずの大隈からの返信もイマイチ要領を得ないし出兵中止は伝えているのに東京に戻ってくる気配が無いので内閣の承認と天皇の命を受けた大久保が長崎へ急行したが、到着した大久保の前で大隈の声が無情に響き渡った。
「お疲れっス、征台軍なら昨日出航したっスよ」