かくして征台軍は1か月かけて現地を制圧して交渉がまとまり撤退が決まるまでの半年間ずっと台湾に滞在していた訳だが、
その間に作戦従事者のマラリア罹患率が270%というイカレた数値を叩き出し、戦死者の約46倍の病死者を出すもののとりあえず台湾出兵は終了する。
台湾は領土にならないしかかった費用に比べたら見舞金も屁のつっぱりにもならなかったが清との戦争というもし起きたら確実に政府が吹っ飛ぶ最悪の事態は回避できたし、
今回の件で琉球は正式に日本の領土に確定したので金よりも領土線の確定という実を取ったという結果と相成った。
「朝鮮への出兵には駄目だって言っておいて台湾はOKとか筋が通らねぇだろうが」と最初から出兵に反対しまくっていた木戸が出兵の報を聞いてとうとうブチ切れて参議を辞職するが、
もうこの頃の木戸は明治政府においては(主に大隈に対して)やる事成す事切れ続ける全自動切れマシーンと化していたのでまあどうでもいい事だろう。

尚大久保が清に交渉に行ってる間、国内においては大隈不在の間の内務卿の代理は誰がやるかという問題が起きている。
ここで大久保の代理になる者は実質大久保の後継者の最有力候補であるという事であり、大隈はそれが自分であると思っていたが大久保これを見事にスルーして伊藤を内務卿代理に任命した。

当ったり前だよなぁ