ここら辺は前回チョロっと大河でも触れてた話。

ちなみにこの台湾出兵、当然兵員の輸送に際し輸送用の船が必要になったのだが、
あらかじめ根回しをしていなかったアメリカとイギリスには「うちは局外中立なんでやらねーよ」と断られ、
国営企業である日本国郵便蒸汽船会社にも「は?外地への兵員輸送なんかにうちの輸送リソース回したくないんだが?」と拒否され、
やむを得ず新興の民間船会社に軍事輸送を委託する事となった。
その会社の名を三菱蒸汽船会社といい、これにより三菱は政府から汽船十数隻の無償譲渡と年25万円の助成金を15年間支給という全面的なバックアップを受ける事になりそのシェアを一気に拡大していく。
日本国郵便蒸汽船会社はそのバックアップのための生贄となって死んだ(死んだ時に持っていた十数隻の汽船も全て三菱に無償譲渡された)が国営企業が国の依頼を断ったら死ぬしかないという良い例と言えるだろう。