推力式単排気管の効果は絶大で、99式襲撃機のカウルフラップを切断して実装したところ速度が20km/hも向上、夜間でも目立ち難くなり大好評だった(カウルフラップを無断で切断したことに関してはお咎めなしでその後の量産機にも反映された)

零戦52型については単排気管が間に合わなかった初期の集合型排気管装備ロットの製造番号4087号機の高度6257.5mで297.4kt(551km/h)という記録が残っているので、少なくとも32型のエンジン不調や翼端整形よりも推力式単排気管が性能アップの支配的要因だったことが分かる

J2M1も推力式単排気管を装備すれば20km/h程度高速化が見込めるのだが、残念ながらコクピット改修をはじめとして速度マイナス改修しなきゃいけない要因も多過ぎてな
ただの実験機として終わるならあの状態にそのまま単排気管でも良いのだが…