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しかし何かをすればそれに対するリスクが伴うのは世の常であり、
翌明治9年はそれを証明するかのようにこれまで政府が強権的に推し進めてきた改革に対し溜まりに溜まった不満が臨界点に達し、
板垣と久光、木戸の下野をトリガーとして神風連・秋月・萩の乱、地租改正反対一揆と様々な形で噴出を始める。
政府は武力鎮圧したり地租を減税したりとそれらの対応に追われながらこの年は過ぎていき、運命の明治10年が訪れる。

西南戦争に関してはあまりにも有名過ぎるので今更書く必要も無いが、
この戦を境として西郷・木戸・大隈といった維新の立役者達は皆示し合わせたかのように次々に世を去っていく。
ある者は悲しみに震えある者は自らの歩む道を決めそしてある者は我が時代来たれりとほくそ笑み、
維新という激動に始まり国内を血に染めた明治という時代の第一幕は幕を閉じ、新たに自由民権運動の業火が国内に燃え広がる第二幕の幕が上がる。