>>52の続き

もともと台南空は、12月8日黎明を期して比島に突入する計画でしたが、
濃霧により発進が6時間も遅れてしまったのです。

「ハワイ奇襲によって、太平洋戦争の火蓋はすでに切られている。
敵は当然なんらかの措置に出てくるだろう。
それがもしも台湾に対する先制空襲であったら、我々は出鼻を押さえられてしまう。」

また敵からの空襲がなかったとしても、こうしていたずらに時間を空費している
うちに、敵に防御態勢を整える時間を与えてしまう結果となり、
我が方の奇襲攻撃の計画を蹉跌させる」 (『大空のサムライ』坂井三郎/著)p168