>>568の続き

この陽動というのは、実に相手側の情勢判断を悩ませるもので、
例えば真珠湾攻撃の際も、南雲機動部隊は完璧な無線封止を実施し、
かつ偽電作戦を行ったため、

「キャスト(マニラ支局)は少なくとも一航空戦隊が台湾の港にいる部隊と
連携しているとのハイポ(ハワイ支局)の分析に同意した。

もう一つの部隊はパラオに向かっていた。

しかしキャビテ(マニラ支局)はロシュフォートの少なくとも一隻の軽空母が
すでに委任統治領にいる、との推測を確認も否定もできなかった」
              (『太平洋戦争暗号作戦(上)』レイトン/著)p321