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(tanakanews.com, 1997)
50年たって暴かれるナチス財宝の謎・スイス編
97年12月5日
ttps://tanakanews.com/971205nazi.htm

...戦後、アメリカとイギリスがナチスの残存資産を没収し、集めてみると、337トンの金塊になった。
米英はフランスと協力し、3カ国でこの金塊を元の持ち主に返すことにしたが、その対象は国家だけで、個人は対象外とされてしまった。
その後のユダヤ人団体からのクレームは、冷戦という事情から無視された。

337トンの金塊は、被害に遭ったヨーロッパ各国へ、順番に返還され、残っているのは5.5トンのみとなった。(現在の価格で5400万ドル相当) 
これも間もなく15カ国に返還される予定だった。だが、昨年からスイスに対する攻撃と並んで、ユダヤ人団体のロビー活動の力点は、
この5.5トンを国家にではなく、個人に返すべきだ、という運動に向かった。

この動きには米英も同調した。米英が敗戦後のドイツから没収した財宝の中には、金の指輪やネックレス、義歯など、
個人の財産だったとみられるものが含まれていた。
だが、米英の政府はその後長いこと「ドイツから没収した財産は、占領した各国政府から奪った財産しか含まれていない」と発表していた。
嘘をついていたというバツの悪さから、ホロコースト犠牲者のための基金作りに賛同しないわけにはいかなくなっていた。