三角測量に使用される言語学的証拠は、ほぼ100のトランスユーラシア言語から、
250を超える概念を表す3000を超える同根語セットの新しいデータベースから得られた。

このことから、研究者たちは、西遼河地域に住むキビ栽培の農耕民に、
9181年前に遡る原トランスユーラシア語のルーツを示す系統樹を構築することができた。

研究チームの考古学的な結果は、約9000年前にキビの栽培を開始した西遼河流域にも焦点を当てる。
中国、朝鮮半島、ロシア沿海地方及び日本を含む、255箇所の新石器時代・青銅器時代の遺跡から出土された遺構・遺物をデータベースに入れ、
ベイズ推定分析を行って結果、西遼盆地の新石器時代の文化クラスターを示した。

その後、そのクラスターが韓国新石器文化およびアムール、沿海地方、遼東の二つに枝分かれした。
さらに、青銅器時代に朝鮮半島でイネとムギが追加され、約3000年前に日本にも伝えられた。

https://www.eurekalert.org/news-releases/934103?language=japanese
https://www.nature.com/articles/s41586-021-04108-8
https://media.springernature.com/lw685/springer-static/image/art%3A10.1038%2Fs41586-021-04108-8/MediaObjects/41586_2021_4108_Fig1_HTML.png