小惑星イトカワのサンプルから「地球の水が太陽風によって生成された可能性」が示唆される
https://gigazine.net/news/20211201-solar-wind-created-earth-water/
2010年に地球に帰還した日本の小惑星探査機「はやぶさ」から回収されたサンプルを
調査した結果、地球に水がもたらされたのは水素イオンを含む太陽風のおかげであった
可能性が示唆されました。

地球の表面の70%は水で覆われていますが、この水がどこから来たのかという謎は
完全に解明されてはいません。最も有力な説の1つとしては、約46億年前に地球に飛来した
C型小惑星と呼ばれる小惑星が水素原子をもたらしたというものが挙げられています。
しかし、C型小惑星のサンプルを調査した以前の研究では、サンプルに含まれる水素と
地球の水素の同位体が一致しないことが判明していたため、地球に水をもたらしたものは
C型小惑星以外の何かである可能性も考えられています。
オーストラリア・カーティン大学のルーク・デイリー氏らは水の起源を探るため、
はやぶさが持ち帰ったS型小惑星「イトカワ」のサンプルを調査。
アトムプローブトモグラフィーと呼ばれる、50ナノメートルほどのサイズを観測できる技術を用いて
サンプルの表面を観察したところ、サンプルのちりの中に太陽風によってもたらされた
水素イオンが埋まっていたことが判明します。その量は岩石1立方メートル当たり約20リットルで
あったとのこと。
デイリー氏は「太陽風が小さな塵の粒子の表面に水を作り出し、この同位体的に軽い水素が
地球に水をもたらした可能性があります」と述べています。

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リュウグウのサンプルは全粒を撮影してシリアル番号打って
全世界の研究者に分けたそうです
オシリスレックスはどうなったのでしょう