前スレの西遊記の猪八戒と沙悟浄の設定の話。

中国で1941年に制作公開された西遊記のアニメ映画「鉄扇公主」にカッパじゃない中国版本来の沙悟浄のスタイルが
描かれていますね。

https://www.youtube.com/watch?v=q54tw4Yzkyo (OPとプロローグが終わる3分目以降に登場)

日本版以上にまんま猿な孫悟空とまんま豚な猪八戒に対し、髭面の生臭坊主っぽい只のオッサンですが。

元々は天帝近衛軍の大将という大物でありながら、天帝の宝物を壊す大失態をやらかした為に天界から追放されてしまい、
荒野を彷徨う内に大河に棲み付き人を喰らう妖怪に堕ちてしまいました。

そして三蔵法師一行がこの大河を渡らんとした時に、人食い妖怪と化した沙悟浄が襲い掛かるも孫悟空と猪八戒に敗れ降参。
以後沙悟浄も改心して一行に加わり天竺を目指すという形で追加メンバーになるのでした。

この様に沙悟浄は天界から追放後に大河に棲み付く水の妖怪となり、しかもその姿は龍のそれとも似通っていたから、
日本版にアレンジする際に同じく水の妖怪代表であるカッパとイメージが重なり、それで固定されてしまったのでしょう。