>>554
少尉に昇進していたイノウエが小隊を率いてドイツ軍の堅固な防衛線を攻撃した際、
36メートルほどの至近距離から三挺の機関銃から射撃を受けた。イノウエは
腹部に銃弾を受けたが、手榴弾と短機関銃で二挺を撃破し、倒れ込んでも
なお攻撃を続けた。イノウエが最後の機関銃座ににじり寄り、手榴弾を
投げ込もうとして右腕を振りかぶったところ、ドイツ軍兵士が発射した
小銃擲弾がその右腕に命中、炸裂はしなかったものの、腕はわずかな腱や
皮膚を残して切断寸前となった。イノウエの手榴弾は安全ピンが抜かれては
いたが、右手の指が安全レバーを握りしめた状態だったため未発火であった。

戦友たちはイノウエを助けようとしたが彼はそれを押しとどめ、右手の手榴弾を
左手でもぎ取り、機関銃座の銃眼に投げ込んで炸裂させた。その後、
千切れかけた右腕をぶら下げたまま、イノウエは左腕一本で短機関銃を
操ってなおも戦闘を続けたが、左足にも負傷して昏倒した。

…どう見ても大変な事に巻き込まれそうですごめんなさい。
余生は長いか知らんけど