とくに人を多く雇っていない零細企業、中小企業でも派遣社員を受けいれているところがある

単純に求人を出しても人が入らないところとか、そもそも採用活動を行っていない企業とか
ひどいときには業務上の教育に時間やお金をかけたくない、資格取得費用を浮かせたくない人が
すでに資格をもっている人間を集めるために請負業や派遣会社を利用していた
(請負業だと、派遣先企業の社員が直接指示して業務を遂行させることはできないため、請負業が自社社員を派遣社員として人材派遣するという形態が多い)

そして、これ今は違法だけど、派遣社員は社員ではないから福利厚生施設を使わせないというのもあった
派遣社員をいれればいれるだけ福利厚生施設の維持費を削減できると考えていたところもあるわけ

派遣料金は高いが派遣の営業なんか滅多にこないから、派遣社員を脅せばサービス残業やサービス出勤も平然と行われていた(今もあるだろう)
現在は勤怠入力が電子化されているし、SNSの普及で労働者が不満をすぐ外部に伝える、共有することが容易になったため
普通の企業はそういうことしないけど、まだまだ人件費を削れるだろうという名目で派遣社員を受けいれている企業はある


ひどいときには、社員の結束をはかるために「おまえらよりも派遣社員のほうがたくさんお金をもらってるんだぞ」と飲み会の場で伝えるものもいる
そりゃ一時間あたりで比較すればそうなるだろうが、マージンっていう形で実際は払っている派遣料金の半分前後

ボーナスや退職金のための積み立てとか教育研修費、ベースアップ賃金とかその他諸々の金額も含めて時給換算するとあまり差はない
忙しい期間だけでみれば、正社員を何十年も雇うよりは比較的コスト安ってところはある