>>576
日米戦艦比較論、旋回の直径と半径を間違えるなんてことがあるのかと思って調べてみた
比較論に参考文献としてフリードマンのUS Battlesipsとあったので、同書も見る

比較論の表では、アイオワの旋回圏つまりDT、旋回直径は 814/30ktとあり、要は30ノットで814ヤード
フリードマンにも全く同じ数値がありここからの引用と思われる
一方で、旋回性能を表すDT/LWL、つまり旋回圏/水線長は0.95とあり、これはフリードマンには出ていなくて牧野茂の計算と思われる

旋回圏と水線長の比が0.95だから、アイオワの旋回圏はほぼ全長と言ってるのは、この計算の結果と思われる

ところが814ヤードを0.95で割り戻すと、アイオワ水線長は857ヤードとなり784メートル
これはあり得ない
ヤードではなく857フィートなら261メートルなのでそれらしい数値になる
つまり、牧野茂はフリードマンの「814/30kt」を旋回圏814フィートと誤ったことが分かる

要はヤードとフィートの取り違えだから、旋回圏を1/3と見ていたことになるね
それにしても、射程はヤード、高度はフィート
どういう基準で使い分けるのか?