オミクロン株、重症化リスクは大きく低下 2つの新データ
2021 年 12 月 23 日 05:11 JST

 英スコットランドと南アフリカで新たに公表されたデータでは、
新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」の感染者が入院に至るリスクは
これまでの変異株の場合よりもはるかに低いことが示された。

 オミクロン株は急速に広がっているものの、
重症化を防ぐためにはワクチンが有効であることに変わりはないとみられている。

 ただ、オミクロン株は感染力が強く、
ワクチン接種などで獲得した免疫を回避する能力が指摘されており、
科学者らは大幅な感染拡大に伴い病人や死者が出る恐れがあるとして警戒している。

 エディンバラ大学の研究者は査読前の論文でオミクロン株について
「高い感染リスクと免疫回避」に触れ、「入院の減少というプラス面は
感染率の上昇によって打ち消される可能性がある」との見方を示した。

 スコットランドの540万人の保健記録に基づくエディンバラ大学の研究では、コロナ感染による
入院リスクは、「デルタ株」よりもオミクロン株のほうが3分の2低いことが示された。