>>648
とは言え国民に宇宙開発の意義を伝え、宇宙への夢を与える「神話」が無いと、有権者は宇宙開発予算の
拡充に納得してくれないし、政権が変わる度に計画のキモの部分がチャラになり大幅な遅延を招く羽目に
なるのですが。

かっての米ソの宇宙開発競争や月レースもそうであるし、日本の場合は初代はやぶさの奇跡的な
地球帰還ミッションの成功が神話となり、今後の宇宙開発を後押しする大いなる資産になりました。

仮にナロ号初号機の打ち上げを一発成功させていれば、国民の自尊心を大いに満たしその後の宇宙開発を
加速させ得る神話になり得たかも知れませんが、実際には2度の失敗で国民を大いに落胆させ、3度目の
発射で漸く成功したものの、タッチの差で北朝鮮に衛星打ち上げレースに負ける赤っ恥をかかされました。

これではとてもナロ号の成功を祝う機運にはならないし、国威発揚目的の宇宙開発に熱心だった
クネの失脚により宇宙開発全体が下方修正され、次のロケット打ち上げも8年も途絶えました。

そして満を持して打ち上げたヌリ号初号機も、ダミー衛星の軌道投入に失敗する半分の成功に終わった為
国民をまたしても落胆させ、再び宇宙開発そのものが国民から厳しい目で見られる状況になっています。