このような戦況で、ロシア兵たちもますます士気が低下しているようだ。

 英紙「デイリーメール」の報道によると、なんと、ロシア兵たちはマッチングアプリ「Tinder」にはまっているそうだ。そして、英国の諜報(ちょうほう)機関がTinderを通じて、ロシア兵から情報収集をしているという。

 今回の戦争はソーシャルメディアによるロシア・ウクライナ両国の情報戦でもあるが、ロシアでは、Facebook、Twitter、TikTok、Instagramの使用は禁止されている。しかし、Tinderの使用は制限されていない。Tinderは誰でも簡単に登録できるし、性別や身分を偽って登録することも可能だ。

 ウクライナの国際政治学者アンドリー・グレンコ氏は「元々、外国を侵攻する軍隊が自国を守る軍隊より士気が低いのは一般的なことです。征服する側の軍隊は守りの軍隊より3−4倍の軍がないと勝てません。さらに
、今回は戦うための目的意識がないロシア兵が多いと思います。なぜウクライナに派兵されたか分からない兵士も多いようです。それに加え、長引く戦争により物資や食料不足になっているので、中には一刻も早く戦地から抜け出したい、遊びに行きたい兵士もいるのはないでしょうか」と指摘した。